【超穴場】嬉野の塩田夏まつりの花火大会に行ってみた! 風情ある街並みでゆったり鑑賞

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嬉野には、嬉野温泉夏まつりの花火大会だけではなく、嬉野温泉街から車で20分程度進んだところにある塩田町でも花火大会が開催されています。

旅館大村屋・北川
塩田津の歴史的な街並みと花火が相まって美しいのが特徴です。

いったい、どんな花火大会なのでしょうか。実際に行ってみたレポートを紹介します!

塩田夏まつりの花火大会とは?

塩田夏まつりの花火大会は、例年8月16日前後に開催されます。

打ち上げ場所は、塩田川河川敷周辺です。花火の絶景ポイントである、塩田の街並みでも人出があまり多くないのが特徴です。

たしかに、事前に提供していただいた写真を見ると、いくら長時間露光をやっているとはいえども、あまりにも人の気配がなさすぎる気がします。

この写真は真実なのか。それとも、長時間露光が超うまくいった成果なのか。こんなことがありえるのか。実際に確認しに行ってみましょう。

旅館大村屋から送迎バスに乗り会場に到着

宿泊している旅館大村屋の送迎バスに乗り込み、塩田町に到着。

会場ではたくさんの人が、露店に列を作っていました。かなり若い人が多く、活気があります。なんだ、たくさん人がいるじゃないか!

とはいえ、焼き鳥の露店など、一部の露店に長い列ができているだけで、あまり苦労することなく露店で買い物は可能です。

嬉野の夏祭りは、人出の割に露店の数が多いので、買い物がとっても快適なのが嬉しい!

今回は2人の息子と一緒に花火観覧に来ました。

「あのかき氷はふわふわかなあ?ふわふわじゃなかったらいいんだけど」

うちの息子のこーくん(長男)は、最近流行っている「ふわふわ」のかき氷が苦手とのこと。「かき氷はザクザクに限る」らしい。何となく、わかる気はします。

「お父さんが思うに、あのかき氷屋は絶対にザクザクだ!」

一部「ふわふわ」と謳うかき氷屋はあったものの、たいていのかき氷屋さんがふわふわなかき氷を出している雰囲気はありませんでした。その中でも、きっとここは間違いなくザクザクなはず。

ほらね。これこそ、夏まつりのかき氷。美味しそう〜。

露店はどれも混雑していないので、ゆっくりと楽しめます。「花火大会の露店の風情」なんて、ドラマやアニメの世界だけかと思っていましたが、ここにはそれがありました。

人混みでうんざりしながら露店にありつくというのが常識だった僕は、これだけでも大満足。子どもたちとゆっくり夏まつりを楽しむことができました。

そうこうしている間に、花火の打ち上げ時間がどんどん迫ってきます。ぼくらは花火大会に備えて、座れる場所を探すことにしました。

ベストスポットと聞いた場所に人がいない

塩田町の街並みとともに花火を見るのがおすすめということだったので、街並みがきれいな長崎街道「塩田宿」の塩田津で見ようと思います。

カメラマンの方が数名、カメラのセッティングをしていました。ここから見ると、きれいに見えるのでしょう。でも、どうしてだろう。人がいない。

ここはもしかして、関係者以外立ち入り禁止なのか……?

いやいや、そんなことはない。ちゃんとお店だって営業しているじゃないか。

じゃあ、なんでこんなに人がいないんだ。本当に、花火のベスト観覧スポットがこの人出なの……?

半信半疑で植え込みの淵に座って、息子のこーくん(長男)は先程購入したかき氷をシャクシャク。けーくん(次男)はフライドポテトをモソモソ。ぼくは魔が刺して購入してしまったフランクフルトをモグモグ。

めっちゃのどかなんですけど、本当に花火なんて上がるのでしょうか。今日が花火大会であることを忘れかけていたその時。

ッドオォォン

すごい。本当にあがった。

こんなにゆったりした花火大会、本当にアリなの?

なんて贅沢なんでしょう。こんなにゆったりした雰囲気の中で、こんなに見事な花火が見られるなんて。息子たちも大はしゃぎです。

あまりにも静かなので、息子たちのはしゃぐ声が気になります。

「花火がどーーーん!!!」

「くるりんぱ!くるりんぱ!」

「ビビデバビデブー!!ビビデバビデブー!」

自分たちの掛け声で花火があがったことにして遊んでいるようです。

思わず「こらこら、静かにしなさい」と息子たちを注意しそうになりましたが、それも変だなと思いました。

だって、花火大会で、夏まつりだし。

花火がドンドンなって、それに合わせて声をあげて、何が悪い。でも、悪いような気がする。それくらい、のどかでした。

周囲もはしゃぐ子どもたちをにこやかに見守ってくれている。のどかで、あったかい場所でした。

ッドオオン!!

そんなのどかさとは裏腹に、花火はドンドン盛り上がっていきます。贅沢すぎる。本当にいいの……?

45分間にわたり、夏のご褒美のような花火が僕たち親子の頭上を彩ってくれました。ありがとう、花火。ありがとう、塩田。

地元の方々は花火以上に露店を楽しんでいるようで「花火を良い位置で見る」ということに、そこまで強い執着がないようでした。ぼくら外様にとっては、ありがたい限り。

素晴らしい場所で、素晴らしい花火を見ることができて、いい夏の思い出になりました。ぜひあなたも、塩田の花火大会、行ってみてください。

嬉野には他にも花火大会があります!

執筆者
大塚 たくま
ライター。嬉野温泉暮らし観光Webガイド編集長。月に一度、嬉野温泉に宿泊した取材活動を2020年から継続中。