豊玉姫神社で美肌祈願!白なまず様にお参りするお作法ガイド

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今回は、豊玉姫神社をご紹介します。日本三代美肌の湯である嬉野温泉にぴったりの美肌祈願ができる神社です。まずは、旅館大村屋の北川さんからの紹介コメントを見てみましょう。

旅館大村屋・北川
美肌テーマの旅ならここは外せません。絵馬ならぬ「絵なまず」に書かれるお願い事は、9割以上がお肌関連です。手水が温泉なのもポイントです。

手水まで温泉とは、さすが嬉野温泉。お肌関連のお願い事が多いのも土地柄を感じます。ただ、ひとつ気になるのがコメントに出てくる「なまず」です。なぜなまず押し……?

気になってしょうがない取材班一同は「豊玉姫神社」へ向かいました。

豊玉姫神社は美肌の神様!乙姫様のモデルになった豊玉姫

豊玉姫神社は嬉野温泉街の中にあり、嬉野バスセンターからも近い場所に位置しています。

水や海の神として信仰されている豊玉姫を祀る神社です。豊玉姫とは、竜宮城の乙姫さまのモデルになった人物で、絶世の美人。周囲の目を惹きつけるような美しい肌の持ち主でした。

取材班H
日本三代美肌の湯の温泉地で、美肌の神様にお参りをしに行くって……。どう考えたって美肌になれますよね!
編集長・大塚
めっちゃ素直だな。そういうの信じるタイプなのね。
取材班H
そりゃそうですよ!お肌の調子がいいと、それだけで前向きな気持ちになれますから。

信じるものは救われる。いざ参拝。

豊玉姫神社の白なまず様に美肌を祈ろう!お作法を解説

温泉水の手水で清め、一目散に「なまずお社」へ。

なまずは、古くから嬉野に住み着いている豊玉姫の使い(神使)です。肌の病を治すご利益を持っていると言われ、古来から湯治客の信仰を集めていました。

皮膚の色が白く抜けていく「尋常性白斑」という、俗に「白なまず」と呼ばれる皮膚病があります。その病の平癒の祈願が多かったため「白なまず様」と呼ばれるようになったそうです。

嬉野では「なまず」を粗末に扱えば祟りがあると信じられており、食用にすることも禁じているのだとか……。

お参りの仕方が丁重に書かれてあったので、お作法をご紹介します。

一、白なまず様の前に立ち、心を穏やかに整える。

「美肌になりたい」という期待で胸が高鳴り、興奮が抑えきれない状態かもしれませんが、グッと堪えましょう。白なまず様の穏やかな顔を見ると、自然と落ち着いてきます。

二、「なまず様」に、二礼、二拍手、一礼する。

白なまず様に届くように、まずはしっかりとご挨拶。

三、願いを込めて、願い水(聖水)をなまず様にかける。

「素肌健康」「しわ退散」「皮膚病退散」などの願いを込め、手元に湧いている願い水(聖水)を柄杓に汲み、白なまず様にやさしくかけます。

もちろん、この「願い水」も嬉野の温泉水です。

四、再度「なまず様」に一礼します。

あとは、嬉野温泉を満喫すれば、きっと美肌になって帰れるはずです。白なまず様をやさしく撫でてあげても、美肌のご利益があると言われています。

豊玉姫神社の本殿への参拝も忘れずに

豊玉姫神社では、なまず様だけではなく、ぜひ本殿もこれから始まる旅の安全と楽しい時間を願って参拝しましょう。

ちなみに鈴の縄は、横ではなくて上下に振るとよい音が出ますので、お試しください。

豊玉姫神社は天正の時代(1573~1592)に戦による火災で消失してしまいましたが、その後、元和の時代(1615〜1624)には社殿を再建。なまず様ばかりが注目されがちですが、実はかなり歴史ある神社なのです。

豊玉姫神社の参道横には嬉野温泉の配湯施設も

ちなみに、豊玉姫神社の参道の横には、嬉野温泉の配湯施設があります。

2021年より、地上に貯湯槽が設置され、加圧ポンプ(e-SV)で嬉野温泉街付近の200軒以上の飲食店や一般家庭、約30軒の温泉旅館に源泉を配湯しています。嬉野温泉の心臓とも言える施設です。

現在は温泉温度差発電も行われているそうで、将来的には豊玉姫神社の街灯を温泉発電で24時間照らしたいのだそうです。まさか、こんなところにこんな重要な施設があるとは……。

参考:おかもとポンプ株式会社佐賀大学

豊玉姫神社で旅のはじめに美肌を祈ろう

CHECK!
  • 嬉野温泉にぴったりな美肌の神様「白なまず様」
  • 本殿の鈴を鳴らす時は横ではなく上下に
  • 実はすごい参道横の配湯施設にも注目

日本三大美肌の湯・嬉野温泉。せっかく訪れたのであれば、白なまず様にまずはご挨拶を。そうすることで、よりいっそう、あなたの美肌に磨きがかかるかもしれません。

温泉街の中にあり、まち歩きの中でも立ち寄りやすい場所なので、ぜひ行ってみてくださいね。

※掲載内容は、取材当時の情報であり、詳細情報などは変更の可能性があります。現地でご確認ください。

執筆者
大塚 たくま
ライター。嬉野温泉暮らし観光Webガイド編集長。月に一度、嬉野温泉に宿泊した取材活動を2020年から継続中。