大村屋15代目が厳選した嬉野温泉の旅館5選! 嬉野の魅力と楽しみ方
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「嬉野温泉は、どの旅館がいいんだろう」
「旅館って、泊まってみなきゃわからないよなぁ」
「嬉野温泉の旅館で、ゆっくりと過ごしてみたいな」
- 大村屋・北川
- 嬉野温泉には、当館以外にも、個性豊かで魅力あふれる旅館がたくさんあります。嬉野温泉は、カップルの時から夫婦になっても、おじいちゃんおばあちゃんになっても来れる、一生涯楽しめる温泉地なんですよ。
嬉野温泉の旅館をよく知っているのは、やっぱり嬉野温泉で旅館を経営している経営者であるはず。そこで、旅館大村屋の北川さんに同業者の目から見ておすすめしたい旅館を選んでもらいました。
さらに、嬉野温泉の楽しみ方も教わっていますので、嬉野温泉への旅行を計画している方は必見の内容です。この記事を読めば、嬉野温泉を10倍楽しめるはずです!
嬉野温泉とは? 泉質と歴史
嬉野(うれしの)温泉は非常に長い歴史を持ち、1300年以上も前からその存在が知られていたと伝えられています。
最も古い記録は、奈良時代初期に編纂された「肥前国風土記」に登場します。この資料には「嬉野には湯の泉があり、人々の病を癒す」といった記述があります。
温泉の泉質は炭酸水素塩泉と塩化物泉で、源泉は90〜95度と高温で、無色透明です。また、島根県の斐乃上温泉、栃木県の喜連川温泉と共に「日本三大美肌の湯」として有名です。
温泉だけではなく、香りや旨味の強い「嬉野茶」、焼物の「肥前吉田焼」、嬉野市内には3つの酒蔵があり、観光資源は充実しています。
- 大村屋・北川
- 嬉野温泉の魅力はなんといっても、素晴らしい旅館がたくさんあることです。いろんな旅館へ泊まってみることで、嬉野温泉は何度も楽しめる「一生涯通える温泉地」なんです!
- 編集長・大塚
- 一生涯通える温泉地……? そんなの聞いたことない。本当ですか?
嬉野温泉を「一生涯通える温泉地」と豪語する北川さん。本当にそれほど魅力ある温泉宿が嬉野温泉に揃っているのでしょうか。同じ温泉地の同業者ならではの視点で、解説してもらいましょう。
嬉野のおすすめ旅館①温泉旅行の期待に応える「嬉野観光ホテル 大正屋」
- 大村屋・北川
- おじいちゃん、おばあちゃんを連れての温泉旅行なら、大正屋さんは魅力的です。
- 編集長・大塚
- どういったところが、おじいちゃん・おばあちゃん連れにおすすめなのでしょうか。
- 大村屋・北川
- 老舗ならではの「昔ながらの温泉旅館の良さ」が詰まっており、「温泉旅行」の期待に応えてくれます。総合力が高いので、 失敗したくない人、間違いない温泉旅行がしたい人におすすめです。
- 大村屋・北川
- また、大正屋さんは有名な建築家である吉村順三さんが設計した建物です。建築好きの人はどれだけ建物を見ても飽きないかもしれませんね。
今回紹介した暮らし観光
嬉野観光ホテル 大正屋
- 住所
- 嬉野市嬉野町下宿乙2276-1
※宿の詳しい最新情報、宿泊予約は公式サイトをご確認ください。
嬉野のおすすめ旅館②部屋食でお子様連れにおすすめ「松園」
- 大村屋・北川
- 松園さんは、全部屋部屋食を今でも貫く貴重な宿です。食事をお部屋でゆっくり楽しめるので、小さなお子様連れのお客様や、歩くのが辛いお客様におすすめです。
- 編集長・大塚
- 全室部屋食とはすごいですね。お高いんじゃ……
- 大村屋・北川
- それが、他の宿と比べても遜色ないお値段で……。朝夕ともに部屋食というのは、なかなかありません。部屋食は人手が必要で大変なので、本当に凄いなと思います。
- 大村屋・北川
- 部屋食を求めてリピートするお客さんが多いだけではなく、女将さんもとっても良い方で。そのお人柄からも親近感の湧く宿だと思います。
今回紹介した暮らし観光
花とおもてなしの宿 松園
- 住所
- 嬉野市嬉野町下宿乙855-2
※宿の詳しい最新情報、宿泊予約は公式サイトをご確認ください。
嬉野のおすすめ旅館③アットホームでご飯が美味しい「ひさご旅館」
- 大村屋・北川
- 「ヒサガー」と呼ばれる、多くのファンに愛されている宿です。口コミやリピーターのお客様だけで、次々と予約が埋まっていきます。私自身、昔から「ひさご旅館のような存在になりたい」と憧れてきた宿です。
- 編集長・大塚
- 当メディアでも、実際に宿泊して取材をしました。ご飯がとっても美味しかったのが印象に残っています。
- 大村屋・北川
- ひさご旅館さんがネットエージェントに掲載していたころは、何年も連続で「食事 5.0」で満点評価。若旦那の料理は大きな魅力なので、ぜひ味わってほしいですね。
- 編集長・大塚
- 若女将のセンスあふれる、旅館っぽくないインテリアも見どころですよね。ぜひ当メディアで取材したときの記事も読んでいただきたいです。
今回紹介した暮らし観光
ひさご旅館
- 住所
- 嬉野市嬉野町大字下宿乙2145
※宿の詳しい最新情報、宿泊予約は公式サイトをご確認ください。
嬉野のおすすめ旅館④カップルなら一度は泊まりたい「旅館 吉田屋」
- 大村屋・北川
- 比較的渋めの旅館が多い嬉野温泉の中で、吉田屋さんは「おしゃれ総合力」が高い貴重な旅館です。
- 編集長・大塚
- へえ、すごい。若い学生カップルの記念日旅行でも対応できますか?
- 大村屋・北川
- もちろんです。とくに併設されている「kihaco」というカフェ兼雑貨屋はかなりおしゃれで、お土産を選ぶのも楽しいと思います。
kihaco(吉田屋 公式サイトより)
- 大村屋・北川
- 今風なものがたっぷりあり、失敗したくないカップルにおすすめです。旅行といえば、リゾートホテルに行くような人でもすんなり楽しめるので、温泉旅館初心者のお客様にもいいと思います。
今回紹介した暮らし観光
旅館 吉田屋
- 住所
- 嬉野市嬉野町大字岩屋川内甲379
※宿の詳しい最新情報、宿泊予約は公式サイトをご確認ください。
嬉野のおすすめ旅館⑤最先端の刺激を求めるなら「和多屋別荘」
- 大村屋・北川
- 和多屋別荘は「旅館でゆっくり」だけじゃない体験を求めている人におすすめです。テントサウナや創香室という香りをつくる体験、色写経などなど様々なアクティビティがあります。
- 編集長・大塚
- クリエイティブな体験がいっぱいできるんですね。
- 大村屋・北川
- スタートアップで頑張っている経営者の方などにとっては、かなり面白い刺激があるんじゃないかと思います。地域の異業種とのコラボもさかんで、「表現」が上手な旅館です。
- 大村屋・北川
- 「二万坪の小宇宙」と呼ばれる広大な空間で、あなたなりの過ごし方を見つけてみてください。
今回紹介した暮らし観光
和多屋別荘
- 住所
- 嬉野市嬉野町下宿乙738
- 公式サイト
- https://wataya.co.jp/
※宿の詳しい最新情報、宿泊予約は公式サイトをご確認ください。
温泉旅館としての総合力 × 独自の個性「旅館大村屋」
- 大村屋・北川
- 最後に自信を持って、当館をご紹介します。旅館大村屋は、温泉旅館としての良さを残しながら、音楽と本を通じた個性のある宿です。
- 編集長・大塚
- 温泉はもちろん、音楽が好きな人はうってつけですよね。湯けむりラウンジのハイエンドオーディオと、好きなレコードといっしょに過ごす時間はたまりません。
- 大村屋・北川
- 温泉は自家源泉を引いており、2024年にリニューアルした大浴場の半露天風呂には、岸田繁さん(くるり)が手掛けた、入浴専用音楽が流れています。
- 大村屋・北川
- 4つの貸切風呂もあるので、子連れのお客様にも喜んでいただいています。
- 大村屋・北川
- 「Music Bar」もありますので、音楽とお酒が好きな人にはぴったりです。文化的なものが好きな若いお客様や、30代〜40代のカップルのお客様にもご満足いただけるかと思います。
今回紹介した暮らし観光
旅館 大村屋
- 住所
- 嬉野市嬉野町大字下宿乙848
※宿の詳しい最新情報、宿泊予約は公式サイトをご確認ください。
嬉野は一生涯楽しめる温泉地!嬉野温泉ならではの魅力とは
- 編集長・大塚
- 大村屋を含め、個性ある魅力的な旅館がたくさんあることは分かりました。結局、嬉野温泉ならではの魅力って、何になるのでしょうか。
- 大村屋・北川
- 嬉野温泉ならではの魅力は、主にこの3点です。
- 嬉野温泉 3つの魅力
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- 一生涯楽しめる温泉地である
- 素晴らしい飲食店がたくさんある
- まちも人も魅力的である
それぞれ詳しく解説します。
一生涯楽しめる温泉地である
- 編集長・大塚
- 「一生涯楽しめる温泉地」というのは、どういう意味ですか?飽きません?
- 大村屋・北川
- 飽きませんよ!さまざまな人生のシーンで、個性豊かな旅館を使い分けて楽しんでいただきたい。その度に新たな発見があります。
- 編集長・大塚
- なるほど、カップルで吉田屋に行き、結婚したらひさご旅館に。子どもができたら松園でゆっくり。
- 大村屋・北川
- クリエイティブな気づきが欲しくなったら和多屋別荘に。そして、おじいちゃんやおばあちゃんを連れて、大正屋に。
- 編集長・大塚
- 音楽とお酒を楽しみたいなら、大村屋もあります。
- 大村屋・北川
- 嬉野温泉は一生かけて通っても、その世代に応えてくれる旅館があるんです。一緒に行く人でも、いろいろと選べます。ぜひ、いろんな旅館に行ってみて、違いを楽しんでほしいと思います。
素晴らしい飲食店がたくさんある
- 編集長・大塚
- 嬉野温泉は本当に美味しいお店が多いですよね。このWebメディアでいくら紹介しても足りないくらいです。
- 大村屋・北川
- 旅館での夕食もいいですけど、ぜひ「素泊まり」で泊まってみて、嬉野でランチや夕食を楽しんでいただきたいと思います。地方の温泉地ですが、素晴らしい飲食店がたくさんあるんです。
- 大村屋・北川
- おすすめの飲食店は、嬉野温泉暮らし観光案内所のカテゴリ「味わう」でも、多数紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
まちも人も魅力的である
- 大村屋・北川
- 嬉野では「暮らし観光」をすすめています。まちの日常を観光に見立てて、このWebメディアやまち歩きイベントで紹介し、まちや人の魅力を伝えているんです。
- 編集長・大塚
- それは本当にそうですね。ぼくも嬉野に5年ほど通っていますが、この日常に溶け込むような滞在が心地よくて、虜になっています。
- 大村屋・北川
- 観光でいらっしゃったお客様を、嬉野全体で迎え入れ「一時的な市民」として溶け込み、仲良くなる。そんな日常とつながっているような観光が、嬉野では楽しめます。
- 大村屋・北川
- 暮らし観光を楽しむコツは、自らが主人公となって、RPGのように楽しむこと。このWebメディアはその「攻略本」のようなものです。カテゴリ「話しかける」はおすすめの話しかけてほしい人をピックアップしてますので、ぜひ読んでみてください。
嬉野温泉へ行くには? 便利なアクセス
嬉野温泉へのアクセスは2022年に開通した、西九州新幹線によって、飛躍的に良くなりました。
博多駅からは1時間、長崎駅からは25分。羽田空港からでも長崎空港経由なら、2時間で到着するようになったのです。
西九州新幹線を使った、嬉野温泉への基本ルートと料金を紹介します。
博多から嬉野温泉駅へ行く場合
博多駅から嬉野温泉駅へ行く場合は、特急リレーかもめに乗り、武雄温泉駅で新幹線かもめに乗り換え、嬉野温泉駅へ向かいます。
博多駅「特急リレーかもめ」出発
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武雄温泉駅「新幹線かもめ」乗換(同一ホーム)
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嬉野温泉駅到着(所要時間1時間)
自由席の場合、料金は3,710円です。武雄温泉駅では同一ホームで接続しており、乗り換えはとても楽です。
長崎から嬉野温泉駅へ行く場合
長崎駅から嬉野温泉駅へ行く場合は、西九州新幹線で直通で行けるため、乗り換えの必要がありません。
長崎駅「新幹線かもめ」出発
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嬉野温泉駅到着(所要時間25分)
自由席の場合、料金は2,890円です。
全国各地からの嬉野温泉までのアクセスについては、嬉野温泉観光協会のWebサイトに詳細がまとまっておりますので、ご確認ください。
西九州新幹線の本数は、そこまで多くありません。時刻によっては、1本乗り遅れるだけで、1時間以上遅れることがあります。乗る前に必ず時刻を調べて乗るようにしましょう。
一生涯楽しめる温泉地である嬉野温泉を楽しもう
- CHECK!
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- 嬉野温泉の旅館は一生涯楽しめるくらい個性的
- 温泉だけでなくまちや人も楽しむ
- 東京からも2時間!アクセス良好
嬉野温泉の魅力を旅館を切り口に、様々な角度でお伝えしてきました。まずはぜひ、嬉野へ遊びに来てみてください。
「嬉野ファン」が一人でも多くなってくれたらいいですね。あなたのお越しを、嬉野でお待ちしております。