【一日一善プラン】〜西日本新聞 H22.6.4〜
高速無料化、二転三転に翻弄され
〜中略〜
ゴールデンウィーク明けの平日。人通りの少ない嬉野温泉街(嬉野市)の遊歩道で、若い女性2人がごみを拾いながら歩いて行く。老舗旅館・大村屋が平日の客室稼働率を上げようと始めた「一日一善プラン」の利用客だ。
ごみを拾うだけで宿泊料が2千円引き。大村屋はさまざまな平日割引プランを打ち出し、人気を集めている。「平日の上限制導入は宿泊客を呼び込む好機なだけに、先延ばしは残念。早く実行してほしい。」北川健太社長(25)はそう熱望する。これまで団体客中心だった嬉野温泉では、全体の宿泊者数がピーク時から半減。各旅館はあの手この手で個人客にPRしているが、平日の稼働率の低さが共通の悩みだ。鉄道のない嬉野温泉へは、ほとんどの個人客がマイカーで訪れる。新料金導入で旅行者の遠方志向が強まると見込んだ嬉野温泉観光協会は、これまで福岡県中心だったPR活動を、中国・関西地方まで広げる方針を決めたばかりだった。
〜以下略〜