【読売新聞】和紅茶ワークショップ〜H23.10.16〜
9月に開催した学びの宿〜温泉旅館でワークショップ〜
>https://www.oomuraya.co.jp/modules/news/article.php?storyid=170
読売新聞の記事は以下
>http://kyushu.yomiuri.co.jp/magazine/life/1110/li_111018.htm
〜記事より抜粋〜
日本の風土に育まれた「和紅茶」が注目を集めている。
海外の紅茶より渋みが少なくストレートで味わうことができ
和菓子や和食にも合うのが魅力のようだ。(玉城夏子)
「嬉野紅茶には、佐賀の小城羊羹がぴったりです」
佐賀県嬉野市の温泉旅館で開かれた和紅茶教室で講師の岡本啓さん(38)は
和紅茶とお菓子の相性について熱心に話していた。紅茶好きが高じて
10年前、佐賀市内に国産紅茶専門店「紅葉〜くれは〜」をオープンし
各地で教室を開いている。
お茶どころの嬉野では、緑茶用の品種「ヤブキタ」を中心に使った和紅茶の生産も盛んだ。海外紅茶より渋みが少なく、まろやかなのが特徴。
「ストレートで、優しいうまみが楽しめる。ずっしりとした羊羹など粒あん系のお菓子は、抹茶よちも嬉野紅茶が合う」
福岡県八女市周辺で作られる「八女紅茶」もストレートで味わうタイプ。
合うお菓子も共通している。おはぎやみたらし団子、ドライフルーツなどもいい。ゼリーや寒天など軽いお菓子はあまり合わない。
1人分の紅茶を入れる場合はティースプーン山盛り1杯をポットに入れて熱いお湯160ccを注ぎ、3分以上蒸らす。20〜30分じっくり蒸らすと、甘みや味わいがより引き出される。
教室を企画した老舗旅館「大村屋」のラウンジでは参加者5人が和紅茶とお菓子を味わった。職場が同じという嬉野市内の女性2人は
「休憩時間に嬉野紅茶をよく飲むけれど、こんなにおいしいと思ったのは初めて」と口をそろえた。
「日本は紅茶の輸出国だった。」岡本さんの言葉に驚いた。明治政府が外貨獲得のために生産を奨励。九州や静岡県などで作られ、米国や英国、ロシアに輸出され、1971年の輸入自由化でほぼ廃れたが、かつての生産地には、そのころの木が残っているという。
そんな品種の一つが「ベニフウキ」を使った大分県杵築市の「杵築紅茶」は、渋みが強く、花のような香りが立つ。ショートケーキなど甘みの強いお菓子が合う。
「ベニホマレ」を使った三重県の「伊勢紅茶」は海外紅茶と同様にミルクティーで味わえ、スコーンや焼き菓子と合う。渋みが出すぎないよう、蒸らす時間は3分程度に。
「産地や生産者ごとに、あるいは季節ごとに、違った味わいが楽しめる。作り手の顔が見える和紅茶の魅力を知ってほしい」と岡本さんは話した。