お知らせ

【ほっとマンマ】〜読売新聞 H22.9.26〜


手術跡 気にせず温泉

乳がんの手術跡に悩む人のために、人目を気にせず温泉を楽しんでもらうプランを設けた温泉旅館も出てきた。佐賀県・嬉野温泉は1年に1回、各旅館の大浴場を持ち回りで貸し切りにして、乳がん患者に利用してもらう企画「ほっとマンマ・イン嬉野」に2004年から取り組んでいる。
マンマはラテン語で乳房という意味。嬉野市と嬉野温泉旅館組合おかみの会の主催だ。

おかみの会会長で、老舗旅館・大村屋のおかみ、北川節子さん(51)も
08年3月、乳がん手術を経験した。「ほっとマンマ」の取り組みを通じて学んだ自己触診が早期発見につながり、乳房を温存することができた。
しかし、術後も7カ月間、抗がん剤や放射線治療が続き、副作用で辛い時も笑顔でお客さんを迎えた。

「温泉でリラックスして、病気の悩みを少しでも軽くしてほしい」と、「ほっとマンマ」に加え、貸し切り風呂を無料で利用できる独自のプランも導入した。利用客と体験談を語り合い、心を通わせることができるのも喜びという。

今年の「ほっとマンマ」は10月3日午前11時〜午後3時、旅館「松園」で。食事や専門医の講演、芸妓の踊り鑑賞などを含めて4000円。申し込みの締め切りは9月30日。問い合わせは嬉野市観光商工課へ。